カレーの隠し味は実にさまざまなものがあります。じっくりと飴色に炒めた玉ねぎ、インスタントコーヒー、ココア、チョコレート、チャツネ、ウスターソースなどなど。 これらに共通しているのは、深い旨み、苦味、甘味、濃くて強い風味。カレーという強い個性に、これらの強い個性をぶつけると、相乗効果でさらに旨みが増すものですね。

今回、カレーの隠し味に、ずば抜けて強い個性を持ったある食品を試してみます。それは

「上質のウイスキー。」

樽の中で長期間熟成されたウイスキーは、まさに深い旨み、苦味、甘味の塊のようなものです。長い年月に育まれたその芳醇さは、ある種、他の多くの隠し味と比べてみても、旨みとして群を抜いているのではないでしょうか?

それではさっそく試してみましょう。

 
今回使うウイスキーは「ブラックニッカ8年」。これはリーズナブルな価格ながら、8年樽で寝かせた上質のウイスキーです。私の晩酌用です(笑)
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カレールーは市販のもので、ジャワカレー辛口を使います。
カレーの調理その1

レシピ通り、普通に具を炒め、
カレーの調理その2

水を加えて煮込む。このときウイスキーを加えます。カレー3人分でウイスキーは多めに80ccほど。あー飲みたい!(笑)
カレーの調理その3

煮込んでいる間にウイスキーのいい匂いが立ち込めてきます。たまらずに味見。ちょっとこれ、すごい味です。深くてパンチがある。成功の予感。
カレーの調理その4


ルーを加えて完成しました。さて、お味のほどは?
カレーの完成、試食
なにこれ、めちゃくちゃ旨い...。

ちょっと驚き、予想外。もう旨いとしか言いようが無い。目の前に突然現れた旨すぎるカレー。ちょっと混乱してます。夢中で「うまいうまい」言いながら平らげました。やられた、こりゃ凄い。


ウイスキーのアルコールは煮込んでいる間に完全に飛んでいます。その旨みだけが残って、カレーにものすごいインパクトを与えています。というか、もしかしたらウイスキーこそカレーに一番適した隠し味なのではないだろうか...

ある種、飴色に炒めた玉ねぎにも似ている、いや、それをはるかに超える甘味、苦味、深み。これは試してみてよかった。今回は市販のルーでレシピ通りにカレーを作りましたが、オリジナルでこだわったカレーにウイスキーを用いると、もの凄いものが出来そうです。これは今後が楽しみです。


「カレーを極上にする隠し味は、上質のウイスキー。」
     




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